高機で機織りを

錦織の龍村光峯さんの工房で、
なんと高機(たかばた)を使った機織り体験が始まります。
高機とは通常の地機よりも高い構造を持ち、織り手は腰掛けて、ピアノのように足で踏み木を踏んで織る織機です。
その名の通り、天井に届くほどの高さがあります。
かつては京都の精緻な織模様を生む原動力だったのですが、
いまでは実際に稼働する高機はとてもめずらしくなりました。

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こんなのです。肝心の上部が写っていませんがこれで高さ半分ほどです。

龍村光峯さんでは伝統織物の魅力を多くの方に知ってもらいたいと、
これまで職人さんだけのものだった高機を一般の方にも体験してもらおうと企画されたそうです。
でも、この織機はこれでもかというほどプロ仕様なので操作が複雑で、また、体力的にもけっこう負担がかかるんです。
なので、本格的に一般募集をする前に私が素人代表として
〈機織りの難易度〉〈体力・気力の持続時間〉〈織り上がりの完成度〉などを試すことになりました。

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真上から見るとこんな感じ。

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姿勢はけっこうつらいですがすぐに慣れました。

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これが織り上がりですね。
思っていたよりもきれいにできました。
大きさは41cm×18cmぐらい。
テーブルセンターや巾着に仕立てても良し、額装して飾るのも良いと思います。

所要時間は事前のレクチャー込みで4時間ほどでした。
作業中はずっと龍村周さんが付き添ってくれていたので、
手足の順序がわからなくなっても安心でした。

コツがつかめてくると、自分の気持ちいいリズムが見つかってきました。
カタン、トン、ガシャン。カタン、トン、ガシャン。
トランス状態さながらに一心不乱に織っているときには、
せっかく龍村さんがアドバイスしてくれてるのに
「ちょっと、今いいとこなんだから静かにしてよ」と生意気なことまで思う始末。

じつは私、とても不器用なんです。
職人さんの取材ばかりしていますから、そういうことに長けていると思われることが多いのですが、
40手前になっても靴紐を結ぶのがおぼつかないぐらい手先の動きが怪しいです。
だから、素人の最低ラインをお知らせするテストパイロット的な役割だと思っていただいて結構です。
まとめとしては以下のようなかんじです。

〈機織りの難易度〉・・・ゆっくりやれば大丈夫。ずっと隣で見守ってくれていて安心。はじめて自動車を運転したときよりは余裕。
〈体力・気力の持続時間〉・・・集中力は30分ほどが限界。リズムが出て面白くなりだした頃に脳が疲れた。休憩は3度ほど。
〈織り上がりの完成度〉・・・大満足。ちょっとガタガタしている部分もいとおしい。

けっこう良い出来でしょう。
額装して飾ろうかとニヤけています。

受付はコチラでおこなわれています。
1日1名限定ですが、ご興味ある方はぜひぜひ。

>>一般財団法人 日本伝統織物研究所
>>龍村光峯


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